2012/01/24

日曜日のクトゥルフ@Daydream

 日曜日は神田・Daydreamにて私がキーパーのクトゥルフでした。当初2名のはずがあっという間に5名のプレイヤーになったので、キーパー的に大変です。急遽本シナリオに差し替え(笑)。辻褄を合わせるのに適当な設定をでっち上げます。自分でもやりすぎと思うくらいに色々でっち上げです。元は「ユゴスからの侵略」というキャンペーンの第四話「時の砂」です。このシナリオは雰囲気がとても良いのですが、アラビア語、古代エジプト語という言語の壁を解決するのにキーパーの裁量が試される品でもあります。

 しかもお一人は「初めてTRPGをプレイする人」。人生初のTRPGがクトゥルフってどうなのw。お話すると、神話関係の小説は読んでいるとの事でしたので、簡単な説明をした後「進捗捗々しくない発掘部隊の様子見の為、ミスカトニック大学に雇われた探検家」をやってもらう事に。「インディ=ジョーンズをイメージして下さい。舞台はエジプトです」。うーん、有料店ですからこっちが緊張しますよ。

 幸いにしてキャラの方向性がご本人の希望とマッチしましたので、対処に困っていたアラビア語問題は解決(ヒエログリフは読めないけどね)。もう一人は先だってご一緒した小説家のスティーブン・コング先生。探検家に付き纏ってネタ探しをする人ということで、キャンペーン先行中だった一同(先週、トランシルバニアで酷い目にあった生き残り)とロンドンで合流、一路カイロへ。ふぅ、上手く導入できました。

 ノフル=カ(ネフレン=カ)の墓所探しの旅になる訳ですが、内容がウィルダネスアドベンチャー+ダンジョン探検と盛りだくさんで、しかも探偵君が「そっち行っちゃダメーwww」な方向に行ってビヤーキーに襲われたり、アザトースの呪詛をかけられたり(だが物理学教授は跳ね返したw)、とまぁ、すったもんだしましたが、(クトゥルフ的に)無事に解決。次回はそのままペルー(月の山脈)に行くか、小休止してアーカム回りでの冒険です。

 クトゥルフでTRPG初心者の方と遊んだのはこれでお二方目ですが、ハマってくれるといいな、と思います。プレイ後、「この四時間、私の心は沙漠さまよってましたよ、マジで!」と言われたのは嬉しかったですね。幼少時から「ツタンカーメン発掘記」「アトランティスの謎」「古代文明の謎」「イースター島写真集」などを本棚に並べておいてくれた父と、怪しい演技を私に教えてくれたニフティ仲間の声優さん達に感謝です。

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2012/01/16

祭囃子について色々考える

 すっかり篠笛には慣れて、トリルを入れて「歌える」ようになってきました。これからはこういう風に味を出していく練習をしてみます。

 お祭り、特に山車の楽隊は基本的に笛×1、宮太鼓(大太鼓)×1、締太鼓×2~4、鐘×1で構成される訳ですが、それぞれに役割があるようですね。笛は基本的に荒ぶる神様を鎮める役、太鼓と鐘は呪術的な意味(魔除け? 神様=神輿の先触れ?)と思われます。演奏していてもそういう感じを受けます。

 5歳くらいから太鼓をやっていた訳ですが、最初は締太鼓です。が、締太鼓って、実はお囃子セットの中では唯一の「リズム隊」なんですよね。要するに譜面通りに叩く役です。だから、単純な様でいて難しい。しかも複数人で叩くから揃っていないと格好悪い。体力とリズム感が必要です。

 鐘もほぼ締太鼓とシンクロしますが、締太鼓程キッチリとやる必要はアリません。ただ、音が目立つので気を抜くとすぐバレます。だから集中力の要る楽器だと思います。

 笛は誰が見てもメロディー隊です。アドリブでフレーズを入れたりもできますが、基本的に2小節単位で吹くので他への影響は少ないです。音域が広く特に低音は当てるのが難しいので、一番練習が必要だと思います。ただ、休んでいても太鼓は叩いてくれるので、少し手抜きが出来るという特典はあります(笑)。

 さて宮太鼓。私が一番好きなのは宮太鼓です。大太鼓なんだからバスドラなのだろう、と思うでしょうが、実際は少し違います。特にテンポの速い曲の場合(うちの神社であれば馬鹿囃子です)、相当なアドリブが許されます。入れ子(玉入れとも言います、サビ部分)の出入りさえキッチリやれば、後はもうフリーダムです。格好いいと思った叩き方をすれば良いのです。私の感覚では、宮太鼓は「ベース」寄りです。

 笛の師匠連からは「やっぱり大太鼓は榊君(兄)が一番上手いかねぇ」と持ち上げられますが(皆に言ってそうですが(笑))、仮に上手いとして、昔から上手かった訳ではないと思います。子供の頃は、子供なりに上手かったとは思いますが、その後、ブラスバンドや合唱をやって、色々な音楽を経験してから戻ってきたので、それなりに味が出るようになっているのではないかと思います。

 私自身は(良く聞いている人は解ると思いますが)、基本的に笛のフレーズに合わせて叩いて居ます。それを3セットくらい持っていて出し入れする感じです。入れ子は亡くなった太鼓の大師匠の叩き方で、今は私以外に誰も叩かないパターンです(自分で言うのもなんですが、この叩き方で味を出すのは難しいです)。体が覚えてしまっているので、自然に手が動きますが、そうなるまでには結局笛のメロディーを頭に叩きこんでおかないとダメ、という事になります。

 どれが一番難しいか、といわれれば演奏だけを取るなら笛です。断然笛が難しい。ただ、楽しいとなると宮太鼓で、しかも自分で難易度を変えられます。単純に叩いてもそれはそれで味があるし、手数を多くする場合は、強弱を丁寧につけないと、ただウルサイだけの太鼓になってしまいます。

 子供の頃と違って、「単純に祭だから楽しいよー」というだけではなく、色々な事を考えながら叩いたり吹いたりしています。聴いている人(と神様?)は自分の演奏をどう感じてくれているだろうか、と。

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2012/01/15

テーブルトークRPGのマスターとは

 私は最近、神田のDaydreamにまた出没するようになり、「クトゥルフの呼び声」というコスミックホラー小説群をテーマとしたテーブルトークRPGのキーパー(進行役)をやっています。

 キーパーというのはクトゥルフ神話TRPGにだけ適用される言葉で、普通の場合はゲームマスター(GM)と呼びます。役割はほぼ一緒です。世界設定に目を通し、市販や既存のシナリオがあればそれを読み込み、冒険者さん(他のプレイヤーさん)達がアレコレ活動する際に、結果などを伝えたり、町の人やモンスターの役をやる人です。

 一人で何役もやるので大変そうですが、これを大変と感じるかどうかはその人次第です。私はどちらかというとGMの方が楽しくて(だって全部を知っている上で、プレイヤーさん達の反応に対してアドリブで色々返す、なんか楽しいじゃないですか)、GMをやる場合の方が多い口です。まぁ、プレイヤー側ならコンピュータRPGでも出来ますしね。

 で、このGMというのは、昔話の語り部にも似ています。市販のシナリオといっても、そんなに事細かく書かれている訳ではアリません。あくまでプレイヤーさんが無駄なく一直線に答えにたどり着くか、多少の寄り道された場合の簡単な設定しかないのですね。だから、とても想像力豊かなプレイヤーさん達と遊ぶ時は、こちらもそれなりに覚悟が要る訳です。ただ、そこが将棋や囲碁、ウォーゲームにも似て、私は好きなのでした。

 例えば桃太郎という話の成立について考えます。

 これは、子供の居ないおじいさんとおばあさんに拾われた赤ん坊が成長して、悪人を倒した結果お宝を手に入れる、という実に単純明快な設定から成り立って居ます。ただ、聞き手はそれでは満足しません。

プレイヤー(聞き手)「どこで赤ん坊を拾ったの? そもそも赤ん坊捨てるなんて酷いじゃないか」
マスター「えーと、おばあさんがたまたま川で洗濯物をしていると上から大きな桃がね(以下略)」
プレイヤー「成長したのはいいけど、なんで桃太郎は一人で出かけたの? 敵は強いんでしょ?」
マスター「えーと、人間はみんな悪人(鬼)を怖がってついてきてくれなかったんだよ。そのかわり、お祖母さんが作ってくれた美味しいきび団子をあげたら、犬と猿と雉が着いて来てくれたんだ。昔の事だから、実際には犬は狼だったかも知れない。これは純粋な戦力だよね、主人に忠実だし。猿は頭がいいから参謀かも知れない。雉はもちろん偵察役だし、空中から攻撃してくれるかも知れない」
プレイヤー「なるほど。じゃあ、桃太郎は一人だったけど、鬼の住処を奇襲する為に必要な味方を手に入れたんだね。上手く奇襲できたなら、敵の数が多くても勝てそうだ」
マスター「そうそう、例えば猿なんかよく猿知恵なんて言われるけど、あれで結構ズル賢いからね、それこそきび団子に眠り薬とかしびれ薬とか、場合によっちゃあトリカブトかなんかを混ぜて鬼に食わせるくらいの事はするね。猿蟹合戦でもやりたい放題だったじゃないか」
プレイヤー「あの猿をやっつけるのには苦労したもんね。でも結構桃太郎もずる賢かったんだね」
マスター「敵は鬼なんだし数は分からないし、こっちはたったの一人と二匹と一羽なんだから、頭を使わなきゃ勝てないよ」
プレイヤー「やっぱり剣が強いだけじゃなくて、頭も良くないとダメなんだねー」

 ってな感じになる訳です。
こういう「言い訳」を一生懸命考えるのが楽しいのでした。前日などは入念にシミュレーションしてみたりします。囲碁や将棋と同じですね、一人作戦会議(笑)。

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